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暮らし再考!

インテリア好きにとって、決して無視できない「収納」についてのお話です。

まず、私の収納の考え方の大前提として、「収納はそれを使う場所で」という考え。毎日使用する物ならなおさらです。そうでないと、片付ける作業は面倒くさくなって続きません。

また収納には大きく分けて、「隠す収納」と「見せる収納」の2つがありますが、今回は見せる収納についての、あるデザインをご紹介します。

今回のお話の主役は「炊飯専用土鍋」。その土鍋との出会いは10年前、友人でもあり、とても食いしん坊な陶芸家の個展会場でした。その彼女の言う通り、とにかく簡単で、早くて、美味いご飯の炊けるその土鍋は、瞬く間に我が家になくてはならない道具となりました。

そうなれば、その土鍋の置き場所を決めなくてはならないものの、ガス用土鍋のため、電気炊飯器のあった場所、また我が家の加熱機器である、IHコンロ付近に置く意味もなく、家族の希望はやはりご飯を炊いたりよそったりするダイニングテーブル付近が良いなってことに。

検討の結果、「置く場所がないならつくろう!」ってことで、できたデザインがこのワゴン。主役の土鍋に炊飯のためのカセットコンロ、ついでに毎回お鍋用に出したりしまったり面倒くさい卓上IHコンロも置けるよう、また普段はテーブル下に収納できる高さに設定しました。鉄と木とレザー巻きのハンドル、我が家のインテリアに溶け込む素材で、見せる収納のでき上がり。

さて、そろそろ夕飯の時間、コロコロと主役の鎮座したワゴンがテーブルサイドに登場…20分後、今日も美味しい炊き立てご飯を、「いただきます!」

【この記事を書いた人】
設計:髙見修一