某先生の動画を参考に
第一種熱交換換気を津山市で採用した場合
何年で元が取れるのか概算の計算をしてみました。
諸条件
◎延床面積 2階建て120㎡
◎容積300㎥
◎必要換気面積=300㎥×0.5回/h=150㎥/h
◎冬期
全熱交換を使って節約できる期間
1月、2月、3月、11月、12月の平均気温
5.02℃(151日間)
◎室温20℃設定
内外温度差20℃-5.02℃=14.98℃(K)
◎一時間につき第三種換気(対流)で出入りする熱は
0.35W/㎡K(定数)×150㎥/h×14.98K=786.45W/h
◎第一種交換換気(カタログ値80%実際は40%と仮定)に交換すると
0.35W/㎡K×150㎡/h×14.98K×(100-80)×1/100×2=314.58W/h
786.45W/h-314.58W/h=471.87W/h
冬の151日で計算すると
471.87W/h×24h×151日=1710kW
エアコンのCOP2で28円/kWなら
1710kW×1/2×28円/kW=23940円
冬の151日で節約となります。
◎夏期
全熱交換を使って節約できる期間
7月、8月、9月の平均気温
24.3℃(92日間)
第三種換気で夏一時間に侵入する熱は
0.35W/㎥K×150㎥/h×(24.3-24)K=15.75W/h ⑦
第一種換気で夏一時間に侵入する熱は
0.35W/㎥K×150㎥/h×(24.3-24)K×(100-80)×1/100×2=6.3W/h
一種換気で夏一時間に得する熱量は
15.75W/h-6.3W/h=9.45W/h
夏の92日で計算すると
9.45W/h×24h×92日=20.87kW
エアコンのCOP3で28円/kwなら
20.87kw×1/3×28円/kw=194円
夏の92日で節約
◎23940円+194円=24134円を一年で節約(冷暖房費)
◎一種換気の消費電力:39W/h
三種×3台の消費電力:3W/h
消費電力差:39-3=36W
36W/h×24h×(151+92)=210kW
210kWh×28円/kwh=5880円/年
三種換気のほうが換気の電気代は安い(243日利用のとき)
24134円-5880円=18254円/年
消費電力も含めて一種の方が安い
◎ダクト式の場合工事費の差額約40万円(概算)
400,000円/18,254円=21.9年
◎ダクトレスの工事費の差額約30万円(概算)
300,000円/18,254円=16.4年
あくまで概算ですが
津山市で
ダクト式第一種を使った場合
21.9年で元が取れる。
ダクトレス式第一種を使った場合
16.4年で元が取れる。
という事になりました。
(換気扇のメンテナンス費用・部品交換費用は含んでいません。)
人が快適に感じる温度には個人差はありますが
ある程度範囲があります。
WHOでは約18℃が快適に過ごせる標準だと定義しています。
今現在、最も暑い時期ですが
冷房をいれて室内温度が上がり過ぎないようにする必要があります。
室温が26度を超えると、不快に感じ集中が出来なくなる可能性があるそうです。
室温が高温になれば熱痙攣や疲労感を感じる可能性があるそうです。
私が子供の頃は室内環境や健康云々よりも
根性論や精神論が強くうたわれていましたが
今はしっかり室内環境を適切に保つ事が重要だと言われます。
室内環境を適切にするには適切な断熱
空調の整備が必須です。
弊社では常に適切な室内環境作りを心掛けています。
兵恵慎治
賃貸アパートはほぼ建主の都合で建てられます。
少しでも多くの家賃を集める為に
賃貸物件は極力お金を掛けないようにして作られます。
特に仕上がってしまうと分かりにくい
壁の中、
断熱性能は特におろそかにされがちで、
いわゆる安普請といった建物が建て主都合によって乱立します。
これにより
家が建てられない人建てない人
◎年齢上ローンが組めない人
◎転勤が多い人
◎持ち家を持つ事に関心が無い人
等々の人達が住むのは
建て主都合によって建てられた安普請アパートしかない
という事はよくある話だと思います。
借主が喜ぶような
生涯住めるようなアパートを作りたいと思っています。
その為に建て主としての利益が削られてでも、そんな賃貸があってもよいのではと思います。兵恵慎治
室内のVOCはppbという単位で計測されます。
室内で許容出来るレベルは0ppb~400ppbだそうです。
400ppb~800ppbまで濃度が上がると
頭痛、吐き気、めまいの原因となるそうです。
また800ppbを超える
高い濃度のVOCに長期的にさらされると
肝機能障害、腎臓障害やがんなど引き起こす可能性があるそうです。
弊社では写真のuhooという測定器を使ってVOC濃度の測定が可能です。
これからも健康な住まいづくりを心掛けていきます。
本日、岡山県も梅雨明けとなりました。
記録的に遅い梅雨明けとの事です。
8月は例年通り厳しい暑さが続くと思います。
エアコンは欠かせない時期ですが
出来るだけ自然の風で涼をとりたいものです。
ですが、外気温が暑すぎて窓を開けて室内を暑くしてしまっては本末転倒です。
今回は去年の8月の気温データを元に津山市の通風可能日をだしてみました。
個人差や湿度、家のプランにも違いがあるので一概には言えませんが
一日の平均気温が25℃以下位の日を通風可能日としました。
以下のグラフより
8月下旬は通風で涼をとる事も出来そうです。
兵恵慎治
uhooを使って私の家の室内環境を測定しました。
uhooは温度・湿度だけでなく
CO2濃度やVOC等
9つの項目を測る事が出来、この項目よりウイルスの残存しやすい環境かどうかを
評価する事が出来ます。
測定結果ですが梅雨時期ですので湿度が高い結果となりました。
uhooを使って0.5回の換気で空気が本当に入れ替わっているかどうか
珪藻土は調湿効果があるのか
収納内部の無垢板張りは効果があるのか
検証していきたいと思います。
兵恵慎治
気象庁のデータより
津山市と岡山市の
夏日、真夏日、猛暑日、冬日の日数を比較しました。
参考に津山市より北の鳥取市
岡山市より南の高松市も含め比較しています。
最高気温が25℃を超えた日が夏日、30℃を超えた日が真夏日、35℃を超えた日が猛暑日
最低気温が0℃未満の日が冬日です。
気温のデータは平年値のデータを使っています。
データまとめてみました結果
夏場は津山市と岡山市目立った差は見られません。
対して冬日はやはり津山市の方が圧倒的に寒いようです。
住まいの設計にあたり
夏場の対策は岡山市と津山市で大きな差はないかと思いますが
冬場の対策には大きな違いが出そうです。
兵恵慎治
気象庁の統計データより
津山市、岡山市、鳥取市、高松市の
平年値 平均気温を比較しました。
全体的に
津山市が一番低く、その次に鳥取市、岡山市と高松市がほぼ同等です。
前回のブログで津山市より鳥取市の方が降水量が多いと記しましたが
今回のグラフより
津山市の方が鳥取市より寒いが
降水量は鳥取市の方が多いという事になります。
実際冬場、鳥取市に居ると大雪
津山市に帰ると曇りですが体感温度は寒いといった事はよくあります。
兵恵慎治
気象庁の統計データより
津山市と岡山市の年間の日照時間(上のグラフ)と年間の雨が降った日数(下のグラフ)を作りました。
岡山市と同様に温暖な気候の香川県高松市と雨が多く日照時間が少ないと言われる山陰の気候、鳥取市のデータもとりました。
岡山市は晴れの国おかやまのキャッチコピー通り、日照時間が長く雨が降る日は少ないようです。
津山市は山陰の気候とまではいきませんが
やはり岡山市や高松市と比較すると、日照時間が短く、雨が降る日が多いようです。
その他気温等の統計データも比較しながら
住宅の設計にどのように反映されるか、考えていきたいと思います。
兵恵慎治
“晴れの国おかやま”というキャッチコピー
平成元年から岡山県のトータルイメージを表現する言葉として、広報活動をはじめ幅広く使っているそうです。
晴れの国の理由ですが
◎晴れの日が多い
◎温暖な気候。災害が少ない。
◎美味しいものが多い。
◎自然がいっぱい。
だそうです。
また統計データより
降水量1mm未満の日:276.8日で全国第1位 (気象庁「全国気候表(1981~2010年(30年間)の平年値)」)
という事です。
統計データより年間降水量の少なさや日照時間の多さも全国で上位のようです。
次回のブログで同じ県内の岡山市と津山市の統計データを比べてみます。
兵恵慎治